三河市民オペラ制作委員会
委員長 鈴木伊能勢
総合舞台芸術であるオペラを、市民が企画・運営から実施まで行うことで、様々な分野の人達との交流を図りながら、音楽そして運営する人材の発掘・育成を行います。
また、地域に今まで無かった、より楽しい音楽の愉しみ方を提案し、地域と一体になり三河の音楽文化
を全国に発信したいと考えています。
出演者は公開オーディションを開催し、指揮者、演出家、合唱指揮者など音楽専門家を審査員に加え、
並行して112名の市民による模擬審査も行いました。聞く人の心を打つ高いレベルのソリストを選び、前回
の市民オペラ「魔笛」出演者3名も今回参加します。
豊橋文化振興特別賞・松下雅人(スニーガ役)、豊橋
文化奨励賞・羽淵浩樹(エスカミーリョ役)両氏も、
地元でのオペラ公演に意欲を燃やしています。地元の優
れた音楽家と共に、東京二期会の制作協力、関西二期会、名古屋二期会の応援を受けて、日本のトップ
クラスのソリストが舞台に登場します。
演出家・恵川智美、指揮者・倉知竜也、合唱指揮・近藤惠子(08年7月第5回世界合唱オリンピック、県立岡崎高校コーラス部を指揮し青年混声部門で世界一・豊川市在住)とそうそうたるメンバーが、三河市民オペラの趣旨に共感し、参加されます。
三河市民オペラ制作委員会は、市民16名で構成され、近藤惠子(合唱指揮)松下雅人(公演監修)など音楽家も加わり、市民と音楽家、出演者、舞台関係者が一体となった制作を目指しています。
前回の市民オペラ「魔笛」では沢山のアンケートが集まり、様々な意見や感想が寄せられました。今回の演目「カルメン」もその意向を反映させています。
常に市民の声を集めながら、今までに無い、今までより楽しい音楽の楽しみ方を提案していきます。また公開オーディションにおいてもほぼ全員の出演者からアンケートが寄せられ、貴重な意見として活かしていきます。
市民が運営し、市民の声を聞きながら、市民のための「市民オペラ」を企画、運営し制作することが目標なのです。
オペラ「カルメン」では合唱が極めて重要な役割を持っています。それが、「カルメン」を今回選んだ大きな理由でもあります。大勢の市民の方に合唱団へ参加していただき、共に舞台を作り上げていきたいと考えています。合唱団に参加すると言うことは、その練習を通じて、オペラを楽しみ、カルメンを楽しみ、ソリストと交流し、一流の指揮者、演出家の指導を受けられるチャンスなのです。
オペラ「カルメン」を体験することで、今までに無い世界が広がります。児童合唱団も40名募集です。家族ぐるみ、世代を超えての参加が可能です。参加する喜びにとどまらず、共に目指すレベルの舞台を作り上げた時の心からの感動こそ、私達の求めるところです。
これから合唱団や出演者、市民に向けて市民オペラ「カルメン」のオペラ入門講座を計画しています。わかりやすく、楽しく、面白い、プログラムを考えています。指揮者が語り、演出家が語り、オペラの歌手が語るオペラの楽しさ、カルメンの面白さ、歌い手の気持ち、カルメンを演じるカルメン歌いはカルメンをどう思っているのか。公演まで色々な分野の人から、様々な視点での話を聞き、体験し、音楽を、オペラを、もっと楽しくしていきたいと考えています。